野崎まど本を読むのは初だったので、けっこう期待して読みました。
あらゆる情報が電子化され、脳内でも情報を取得できるようになった超情報化社会の中で、さらにその先に踏み込む知識欲を持った主人公とヒロインたち…。知る(know)という行為についての考察、哲学的な解釈を織り交ぜながら、脳科学、ウェアラブル、クラウド、ビッグデータ、人工知能等の技術的な話題も扱った作品だった。
RSSリーダーにフィードを1000個くらい登録をしたはいいが、実際にはあまり読まないので、統計的に自分の好みを割り出して、自分が好きそうな情報を計算機側から掲示されたりするサイトやアプリが近年では流行したりしているんじゃないだろうか?一方では、人を軸として考えて、天才を発見する力さえあれば、必然的に有益な情報にありつけるかもしれないので、フォロー的な機能がついている情報取得ツールも増えている。(twitterもその1つだと思うが、その機能自体はtwitterから生まれたものでもない)
もっと情報が増えると一体どうなるんだ?情報収集の方法や、受け取る時の捌き方だとか、普段考えた事がある(あるいは、考えられる)テーマは、このテーマ自体が、ネット上では度々浮上してくるし、流行していると思われる(おそらく解決していない問題なのだろう…)したがって、この本は多くの人が興味深く読む事ができると思う。
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