サカサマのパテマ 通常版 [DVD]

今日はアニメ映画「サカサマのパテマ」を見たので、その感想を書きます。

ストーリー

かつて、大異変が人類を襲った。そして、時は流れ…。
夜明け直前の空を見上げる少年、エイジ。 彼の住むアイガでは、「かつて、多くの罪びとが空に落ちた」と空を忌み嫌う世界であった。

そこに、突然現れた"サカサマの少女"。彼女は、必死にフェンスにしがみつき、今にも空に落ちそうである。 彼女の名まえはパテマ。地下世界から降ってきた。 エイジが彼女を助けようと手を握った時、彼女に引っ張られるように二人は空へ飛び出した。 恐怖に慄くパテマと、想像を超える体験に驚愕するエイジ。 この奇妙な出会いこそ、封じられた<真逆の世界>の謎を解く、禁断の事件であった。

その頃、アイガの君主イザムラの元には、「サカサマ人」があらわれたとの報告が届く。イザムラは、治安警察のジャクに捜索を命じるのだった…。

昨日レンタルしたゼログラビティと、スパイダーマン3を返却しにいったら、サカサマのパテマを発見。以前からこの作品の存在は知っていて興味があったのでレンタルしてみた。

興味があったと言っても、予備知識もなく、なんとなくサカサマだから面白そうとか、絵が好みとか、少年少女が抱き合ってるから、なんかほっこりとした内容で見てて疲れないかもなあ?程度だったんだけど...見てみると、とても良い作品でSFアニメだった。

簡単な予備知識

昔、人類が重力をエネルギーに変換する実験に失敗して、その被害者や物は重力が逆転して空に飲まれ、一部の者は被害をまぬがれる事ができたという設定。主人公・エイジが住む世界はアイガと呼ばれ、イザムラによって独裁政治が行われている君主国家。ヒロイン・パテマが住む世界は、アイガ側からは、サカサマ人、地底人として扱われ、イザムラは地底人を「かつて空へと連れ去られた罪深き人々の末裔」と忌み嫌い、同時に空を不浄なモノとする思想教育を行っている。

雑感

それぞれ重力が真逆の世界を同時に描写されると、考える事に力を使ってしまい混乱しそうになる(笑)その分、予想する事に力を使えない感じで、ミスリードを誘っている事にもあまり気づけないが、ストーリーが進行するにしたがって徐々にネタバレされていく。そして、ところどころであれ?って感じになる。まあ、いまいち頭で整理しきれていない状態で見終わる事になったが、久々によい作品を見たなあという感じ。文庫本の方では、設定が細かく書かれてあるみたいなので、また読んでみようと思う。