サマーウォーズを見た

Written by dsk on 21st May, 2014.

サマーウォーズ 最近は、アニメ映画で興味を持ったものを見ています。特に予備知識なく見ているのですが、この作品も、自分がイメージしていたものとは違う内容だった。田舎で恋愛する感動の物語かと思っていた。ざっくり言うとそうだったかもしれないが、主にテーマになっているのは、インターネット、セキュリティ、公共サービスのネットワーク化、AI、サイバー・テロ。

公共機関のサービスがコンピュータで制御され、かつネットワーク化されており、それが仮想世界の複合サービス(OZ)によって統括されている感じだった。そして、個々のアカウントには権限が与えられており、制御できるものが違うというシステムで、その仮想世界のネットワーク内に、強力な権限というか、たぶん全ての事ができる権限を持った、破壊的なAIを放った時の危険性が描かれている。そして、ソーシャル・ネットワーク等を介した人々の力によって対処するといった内容だった。

面白かったが、これといって考えさせられるような内容ではなかったかな...。既に起こっていたり、起こりそうだと想像しやすい内容だったので。

内容紹介

主人公はちょっと弱気で人付き合いも苦手な、17才の理系少年。
高校2年の夏休み、天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、憧れの先輩、夏希にアルバイトを頼まれる。二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎。そこにいたのは総勢27人の大家族。夏希の曾祖母・栄は、室町時代から続く戦国一家・陣内家の当主であり、一族を束ねる大黒柱だ。
栄の誕生日を祝うために集った、個性豊かな「ご親戚」の面々。そこで健二は突然、夏希から「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。
栄のためにと強引に頼み込まれ、数日間の滞在をすることになった健二。賑やかな親戚の面々に気圧されながら、必死に「フィアンセ」の大役を果たそうと奮闘するのだった。
そしてその夜、彼の携帯に謎の数字が連なったメールが届く。数学が得意な健二はその解読に夢中になるのだが…
翌朝、世界は大きく一変していた。健二を騙る何者かが、世界を混乱に陥れていたのだ。
「私たち一家でカタをつけるよ!」
栄の号令のもと、健二と夏希、そして陣内家の面々が、一致団結して世界の危機に立ち向かう!

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イヴの時間 劇場版を見た

Written by dsk on 19th May, 2014.


イヴの時間 劇場版
サカサマのパテマが面白かったので、吉浦康裕監督の別の作品を見ようという事で、レンタル屋の中をフラフラしてたら、「これでしょ?」ってイヴの時間を奥さんが手にとっていた。またも、予備知識もなかったために、パッケージの女性の絵が好みだなあ?今度は恋愛物語か?くらいにしか思ってなかったので別に期待して見たわけではなかった。でも、これもよかった!というわけで、以下、イヴの時間についての感想。

ストーリー

ロボット倫理委員会の影響で、人々はアンドロイドを“家電”として扱う事が社会常識となっていた時代。頭上にあるリング以外は人間と全く変わらない外見により、必要以上にアンドロイドに入れ込む若者が現れた。彼らは“ドリ系”(※Android Holic=アンドロイド精神依存症)と呼ばれ、社会問題とされるほどである。高校生のリクオも幼少の頃からの教育によってアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用していた。ある時、リクオは自家用アンドロイドのサミィの行動記録に「** Are you enjoying the time of EVE? **」という不審な文字列が含まれている事に気付く。行動記録を頼りに親友のマサキとともにたどり着いた先は、「当店内では、人間とロボットの区別をしません」というルールを掲げる喫茶店「イヴの時間」だった。

見終わって、すぐさま、続きが気になって仕方がない状況に...。で、検索してみたら、元々、ネット上で公開されていたイヴの時間「ファースト・シーズン」(各話約15分:全6話)を編集して完全版にしたものが劇場版らしい....ということは「セカンド・シーズン」もあるのか?と思ったが、まだ作品として公開されていないみたいだヽ(;´Д`)ノ

人間やロボットの心に焦点が絞られて、関係性に苦悩する人間やロボットが描かれているのがいいなと感じたが、この手の問題をテーマとする作品ってあるよなあ?と、すぐに三大SF作家であるアイザック・アシモフのI,Robotを思い浮かべたが、調べてみると、実際にオマージュという事でいいんだろう。ロボット工学三原則も要所要所で出てきた。奥さんもなんか聞いた事がある的な事を言ってたが、I,Robotからだと思う。

セトロ:なに仕方ないさ。人間誰だって相手を傷つけることはある。
リクオ:どういう意味ですか?
セトロ:気に障ったかな?
リクオ:僕が人間だから、ヤな奴だってことですか。
セトロ:おもしろいことを言うな、君は。
ロボットなら絶対相手を傷つけないとでも?
何が相手を傷つけるのか、そう簡単にわかることじゃない。 その時どう考える。
どうすれば傷つけずに済むか、何を理解すればいいのか。
言葉にすれば、身も蓋もない話だな。

この会話が印象的だったが、フレーム問題を包括する会話になっている。

続く...

と、書きはしたが、あまり触れないでおこう.... この作品は、ストーリーにも随所にミステリがあり、気になった部分を紐解こうとすると、答えが分からない部分も多くて推測する事になる。これをやりだすとキリがなくなるのでしたヽ(;´Д`)ノ というか、見てない人はかなりオススメできる作品だと思う。

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サカサマのパテマを見た

Written by dsk on 18th May, 2014.

サカサマのパテマ 通常版 [DVD]

今日はアニメ映画「サカサマのパテマ」を見たので、その感想を書きます。

ストーリー

かつて、大異変が人類を襲った。そして、時は流れ…。
夜明け直前の空を見上げる少年、エイジ。 彼の住むアイガでは、「かつて、多くの罪びとが空に落ちた」と空を忌み嫌う世界であった。

そこに、突然現れた"サカサマの少女"。彼女は、必死にフェンスにしがみつき、今にも空に落ちそうである。 彼女の名まえはパテマ。地下世界から降ってきた。 エイジが彼女を助けようと手を握った時、彼女に引っ張られるように二人は空へ飛び出した。 恐怖に慄くパテマと、想像を超える体験に驚愕するエイジ。 この奇妙な出会いこそ、封じられた<真逆の世界>の謎を解く、禁断の事件であった。

その頃、アイガの君主イザムラの元には、「サカサマ人」があらわれたとの報告が届く。イザムラは、治安警察のジャクに捜索を命じるのだった…。

昨日レンタルしたゼログラビティと、スパイダーマン3を返却しにいったら、サカサマのパテマを発見。以前からこの作品の存在は知っていて興味があったのでレンタルしてみた。

興味があったと言っても、予備知識もなく、なんとなくサカサマだから面白そうとか、絵が好みとか、少年少女が抱き合ってるから、なんかほっこりとした内容で見てて疲れないかもなあ?程度だったんだけど...見てみると、とても良い作品でSFアニメだった。

簡単な予備知識

昔、人類が重力をエネルギーに変換する実験に失敗して、その被害者や物は重力が逆転して空に飲まれ、一部の者は被害をまぬがれる事ができたという設定。主人公・エイジが住む世界はアイガと呼ばれ、イザムラによって独裁政治が行われている君主国家。ヒロイン・パテマが住む世界は、アイガ側からは、サカサマ人、地底人として扱われ、イザムラは地底人を「かつて空へと連れ去られた罪深き人々の末裔」と忌み嫌い、同時に空を不浄なモノとする思想教育を行っている。

雑感

それぞれ重力が真逆の世界を同時に描写されると、考える事に力を使ってしまい混乱しそうになる(笑)その分、予想する事に力を使えない感じで、ミスリードを誘っている事にもあまり気づけないが、ストーリーが進行するにしたがって徐々にネタバレされていく。そして、ところどころであれ?って感じになる。まあ、いまいち頭で整理しきれていない状態で見終わる事になったが、久々によい作品を見たなあという感じ。文庫本の方では、設定が細かく書かれてあるみたいなので、また読んでみようと思う。

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